運用制約の確認
ビル管理規約、消防法上の避難経路確保、テナント契約上の制約など、空間側の運用ルールを事前に確認します。
Planning Process
空間と緑の計画は、思いつきで進めるのではなく、情報整理の積み重ねによって決まります。このページでは、PALM BLEND ZONEが計画の判断材料としている主な観点を、図とあわせてご紹介します。
Step 01–02

計画の出発点は、空間そのものの情報を正確に把握することです。天井高、開口部の位置、柱や梁の位置、既存の設備配管などは、緑化計画やゾーニングの自由度に直接影響します。
ゾーニングでは、フロア全体を「作業」「対話」「休息」「移動」といった機能単位に分け、それぞれがどのように隣接し、干渉するかを図面上で確認します。ゾーンの境界を曖昧にしたまま緑を配置すると、動線の妨げや管理のしにくさにつながることがあるため、ゾーニングは緑化検討より前に行うことを基本としています。
Step 02–03

動線計画では、主動線(人が最も頻繁に通る経路)と副動線を区別し、緑や什器を主動線上に配置しないことを基本方針とします。特に非常時の避難経路にあたる箇所は、常に十分な幅員を確保する必要があります。
光環境については、方角、窓の大きさ、日照時間帯、照明の種類(自然光・人工照明の割合)を確認します。これらは緑化計画だけでなく、什器配置や空間の見え方全体に影響するため、あわせて確認します。

光条件は時間帯や季節によって変化するため、一時点の確認だけでなく、可能な範囲で複数の時間帯の状況を確認することが望ましいとされています。北向きの窓と南向きの窓では条件が大きく異なり、同じ「窓際」であっても適した検討内容が異なります。
また、人工照明のみに依存する空間では、緑化の考え方そのものを見直す必要がある場合があります。光環境の把握は、緑化計画の実現性を左右する重要な確認事項です。
Step 03–04

緑化の配置を検討する際は、視覚的な効果だけでなく、日常的な管理のしやすさを同時に確認します。手が届きにくい高所や、清掃・点検の動線から外れた場所への配置は、長期的な管理負担につながる可能性があります。
管理アクセスの検討では、「誰が」「どのくらいの頻度で」「どの経路で」管理を行うのかを具体的に想定します。管理担当が社内にいない場合は、外部委託を含めた運用体制の整理があわせて必要です。
Documentation
計画内容は、口頭やイメージ共有だけでなく、図面・配置表・管理方針として書面化することを基本としています。これにより、関係者間での認識の齟齬を防ぎ、将来的な見直しの際にも参照できる状態を保ちます。
ビル管理規約、消防法上の避難経路確保、テナント契約上の制約など、空間側の運用ルールを事前に確認します。
ゾーニング図、配置図、使用する要素のリストなど、実施に必要な資料を整理します。
管理頻度や担当、入れ替え時期の目安などを記録し、後任者への引き継ぎにも活用できる形にします。